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知識の混線

ID: 34 R18
6,450 文字 約 13 分

前にこういうのを作らせて良かったのでもう一回作ってみた。

あらすじ

突然、一人ひとりの脳内の知識がぐちゃぐちゃに繋ぎ変えられ、おかしくなる。


登場人物

主人公・拓也(たくや): 25歳の会社員。身長175cm、黒髪短髪で平凡な顔立ち。白いワイシャツに紺色のスラックスという典型的なサラリーマンスタイル。

美咲(みさき): 22歳の後輩社員。身長160cm、肩まで伸びた茶髪のセミロング。大きな瞳と整った顔立ちで、スレンダーだが胸は程よく膨らんでいる。白いブラウスに黒いタイトスカートを着用。

先輩・健太(けんた): 28歳の先輩社員。身長180cm、がっしりした体格。短髪で眼鏡をかけている。グレーのスーツを着用。

受付嬢・由美(ゆみ): 24歳。身長165cm、黒髪ロングヘアーをポニーテールにまとめている。スタイル抜群で、特に胸が大きい。紺色の受付制服を着用。

本文

午後2時17分。

拓也が会議室でプレゼン資料を確認していたとき、世界が音もなく切り替わった。

視界が一瞬だけ真っ白になり、次の瞬間——世界は全く別のものになっていた。

「……これは……」

拓也は目の前のパソコン画面を見つめた。そこには営業資料が表示されている。しかし拓也の脳は、それを全く別のものとして認識していた。

「猫だ」

画面に映っているのは明らかにエクセルの表だった。しかし拓也の脳内では、それが猫の画像として完全に処理されていた。数字の羅列が、猫の鳴き声として聞こえる。グラフの線が、猫のしっぽの動きとして見える。

そして、その認識は絶対的だった。疑いの余地がない。これは猫なのだ。

拓也は周囲を見回した。机は空だった。椅子は木だった。窓は海だった。それらは全て、疑いようのない事実として拓也の脳に刻み込まれていた。

会議室のドアが開き、後輩の美咲が入ってきた。

「拓也さん、会議の準備できましたか?」

美咲の声は普通に聞こえた。しかし拓也の脳は、彼女の言葉を別の意味として処理していた。拓也は彼女が「この魚の調理法について教えてください」と言ったのだと、完全に確信していた。

「ああ、もちろんだ。この魚は塩焼きが一番だ」

拓也は自分の言葉が完全に正しいと思っていた。頭の中では「会議の準備はできている」という意味で答えたつもりだった。しかし口から出た言葉は全く違っていた。そして、拓也自身はそのズレに気づいていなかった。

美咲は困惑した表情を浮かべた。

「え?魚?拓也さん、何を……」

その瞬間、美咲の表情が固まった。

彼女の瞳が一瞬だけ揺れ、次の瞬間には——美咲の世界も切り替わった。

「あ……あれ?」

美咲は周囲を見回した。オフィスが、全く違う場所に見えた。壁は森だった。天井は夜空だった。そして、目の前にいる拓也は——

「食べ物……」

美咲の脳は、拓也を食べ物として認識した。それも、非常に美味しそうな、魅力的な食べ物として。

美咲の理性は、それが人間であることを知っていた。しかし、脳の認識は絶対的だった。これは食べ物なのだ。疑いようのない事実として。

「美咲?」

拓也が声をかけた。拓也の脳は、美咲の頭部を帽子として認識していた。非常に魅力的な、素晴らしい帽子として。

「あなた……とても美味しそう……」

美咲は拓也に近づいた。彼女のブラウスが、拓也の視界では透けて見えた。いや、実際には透けていない。しかし拓也の脳は、それを透明なものとして認識していた。

白いレースのブラジャーに包まれた美咲の胸が、拓也の視界に飛び込んできた。それは拓也の脳では「美しい花」として認識されていた。

その時、オフィス全体から悲鳴が聞こえてきた。

午後2時17分30秒。

世界中の全ての人間の認識が、同時に切り替わった。

拓也たちは会議室を飛び出した。オフィスフロアは混乱状態だった。

ある社員は電話機に向かって「こんにちは、冷蔵庫さん」と話しかけていた。彼の脳では、電話機が冷蔵庫として認識されていた。別の社員はキーボードを口に運んでいた。彼の脳では、それが食べ物として認識されていた。受付嬢の由美は、来客に向かって「ようこそ、宇宙ステーションへ」と案内していた。彼女の脳では、オフィスが宇宙ステーションとして認識されていた。

そして、誰もが自分の認識が正しいと確信していた。

「何が起こってるんだ……」

先輩の健太が会議室に駆け込んできた。彼の目は正常だった。まだ、認識の転換が起こっていなかった。

「お前ら、様子がおかしいぞ!何が……」

健太の言葉が途中で止まった。

彼の瞳が一瞬だけ揺れ、次の瞬間——健太の世界も切り替わった。

「あれ?お前ら、なんで逆さまに……いや、違う。俺が逆さまなのか?」

健太の脳は、重力の方向を逆として認識した。彼には、自分が天井に立っているように感じられた。

美咲が拓也の腕を掴んだ。

「ねえ、あなた……私、お腹が空いたの……」

美咲の目は、飢えに満ちていた。彼女の脳は、拓也を食べ物として認識している。そして、その認識は絶対的だった。変わることはない。

「あなたを食べたい……」

「でも、あなたはとても美味しそうですね」

美咲は拓也に近づき、彼の首筋に顔を埋めた。そして、舌を這わせた。

「ちょ、美咲!」

拓也は驚いて身を引いたが、美咲は離れなかった。彼女の脳は拓也を「食べ物」として認識していた。そして、その「食べ物」を味わおうとしていた。

美咲の舌が拓也の首筋を這い、耳たぶを甘噛みした。

「んっ……」

拓也は思わず声を漏らした。美咲の行動は明らかに性的なものだったが、彼女自身はそれを「食事」だと思っている。

「美味しい……もっと食べたい……」

美咲の手が拓也のシャツのボタンに伸びた。器用にボタンを外し、拓也の胸元を露出させる。

「待て、美咲!ここはオフィスだぞ!」

拓也は抵抗しようとしたが、美咲の力は予想以上に強かった。彼女は拓也を会議室の中に押し込み、ドアを閉めた。

「大丈夫です。ここなら誰にも邪魔されずに食べられます」

美咲は拓也を椅子に座らせると、その膝の上に跨った。彼女のスカートが捲れ上がり、黒いストッキングに包まれた太ももが露わになる。

「美咲、落ち着け!お前の認識がおかしくなってるんだ!」

「認識?何のことですか?私はただ、この美味しいものを食べたいだけです」

美咲は拓也の胸に顔を埋め、舌を這わせた。拓也の乳首を舐め、軽く噛む。

「あっ……!」

拓也は快感に身を震わせた。美咲の舌使いは巧みで、拓也の理性を溶かしていく。

美咲は拓也の腹部を舐め下ろし、ベルトに手をかけた。

「ここにも美味しいものがありそうですね」

「待て!それは……!」

拓也の制止も虚しく、美咲はベルトを外し、ズボンのチャックを下ろした。拓也の下着越しに、既に硬くなっている男性器が浮き上がっている。

「わあ、大きい……」

美咲は目を輝かせ、下着の中に手を入れた。拓也の男性器を掴み、ゆっくりと扱き始める。

「んっ……美咲……」

拓也は抵抗する気力を失っていた。美咲の手の動きは滑らかで、拓也の男性器から先走りの液が溢れ出す。

美咲はその液を指ですくい、舐めた。

「んー、少ししょっぱいですね。でも美味しい……」

そして、美咲は顔を拓也の股間に近づけ、舌を伸ばした。拓也の男性器の先端を舐め、亀頭を口に含む。

「あっ……!」

拓也は快感に背を反らせた。美咲の口内は温かく、舌が拓也の男性器を丁寧に舐め回す。

美咲は拓也の男性器を深く咥え込み、上下に頭を動かし始めた。拓也の男性器が美咲の喉の奥まで達し、彼女の唾液で濡れていく。

「美咲……このままじゃ……」

拓也は射精の予感を感じた。しかし美咲は止まらない。むしろ、より激しく拓也の男性器を咥え込む。

「んっ、んっ……」

美咲の喉から漏れる音が、拓也の興奮を高める。そして、ついに拓也は限界を迎えた。

「出る……!」

拓也は美咲の頭を掴み、腰を突き上げた。美咲の口内に、拓也の精液が大量に放出される。

「んんっ!」

美咲は驚いたように目を見開いたが、拓也の精液を飲み込んだ。一滴も零さず、全てを飲み干す。

「ぷはっ……美味しかったです……」

美咲は満足そうに微笑んだ。しかし、彼女の目にはまだ飢えが残っていた。

「でも、まだ足りません。もっと食べたい……」

美咲は立ち上がり、自分のブラウスのボタンを外し始めた。白いブラウスが床に落ち、白いレースのブラジャーに包まれた美咲の胸が露わになる。

美咲はスカートも脱ぎ、黒いストッキングと白いパンティだけの姿になった。彼女の体は若々しく、肌は白く滑らかだった。

「拓也さん……今度は私を食べてください……」

美咲は拓也の前に立ち、自分のパンティを脱いだ。彼女の秘部が露わになり、既に愛液で濡れていた。

拓也の男性器が再び硬くなる。美咲の妖艶な姿に、理性が完全に飛んでいた。

美咲は再び拓也の膝の上に跨り、自分の秘部を拓也の男性器に押し当てた。

「入れます……」

美咲はゆっくりと腰を下ろし、拓也の男性器を自分の中に受け入れた。

「あっ……!」

美咲は快感に声を上げた。拓也の男性器が美咲の膣内を満たし、彼女の子宮口を突き上げる。

「気持ちいい……これが食べるということ……」

美咲は腰を動かし始めた。拓也の男性器が美咲の膣内を出入りし、淫靡な水音が会議室に響く。

「美咲……お前……」

拓也も美咲の腰を掴み、下から突き上げた。美咲の胸が揺れ、彼女の喘ぎ声が大きくなる。

「あっ、あっ、拓也さん……!」

美咲は激しく腰を動かし、拓也の男性器を貪った。彼女の膣内は熱く、拓也の男性器を締め付ける。

「美咲……俺、また……」

「私も……もう……!」

二人は同時に絶頂を迎えた。拓也の精液が美咲の膣内に放出され、美咲は全身を震わせて達した。

「はぁ……はぁ……」

二人は荒い息を吐きながら、抱き合った。

その時、会議室のドアが開いた。

「おい、お前ら何やって……」

健太が立っていた。しかし、彼の目は虚ろだった。

「ああ、そうか。お前らも食事中か。なら俺も……」

健太は受付嬢の由美を引き連れていた。由美の服は乱れ、健太の手が彼女の胸を揉んでいた。

「健太さん……ここで宇宙遊泳しましょう……」

由美は恍惚とした表情で健太にしがみついていた。

拓也は状況を理解した。オフィス全体が、いや、もしかしたら世界中が、この認識の異常に襲われているのかもしれない。

そして、その異常は性的な欲望をも狂わせていた。

拓也の膝の上で、美咲が再び腰を動かし始めた。

「拓也さん……まだ食べ足りません……」

「ああ、俺もだ……」

拓也は美咲を抱きしめ、再び腰を動かし始めた。

認識が狂った世界で、人々は本能のままに動き始めていた。

そして、それは永遠に続くことになる。


数時間後。

オフィスは静まり返っていた。床には疲れ果てた社員たちが倒れ込んでいた。

拓也は会議室の椅子に座り、隣で眠る美咲を見つめていた。彼女は拓也の上着を掛けられ、安らかな寝息を立てていた。

拓也の認識は、変わらなかった。

目の前の机は、依然として空だった。椅子は木だった。窓は海だった。そして、美咲の頭部は、美しい帽子だった。

「これが……現実なのか……」

拓也は呟いた。しかし、その言葉は拓也の意図とは違う音として口から出ていた。

拓也は窓の外を見た。街は混乱していた。車が道路を逆走し、人々が奇妙な行動をしていた。

しかし、それは拓也の目には「正常」に見えた。なぜなら、拓也の脳がそれを正常だと認識しているからだ。

世界は変わってしまった。

いや、正確には、世界は変わっていない。変わったのは、人々の認識だけだ。

しかし、認識が全てである人間にとって、それは世界が変わったのと同じことだった。

美咲が目を覚ました。

「んん……」

彼女は拓也を見上げた。そして、微笑んだ。

「あなた……まだここにいたんですね……」

美咲の脳は、依然として拓也を食べ物として認識していた。しかし、彼女はそれを受け入れていた。

「美咲……」

拓也は美咲の髪を撫でた。彼の脳では、それは帽子の装飾を整える行為だった。

「これから、どうなるんだろうな……」

拓也の言葉は、彼の意図とは違う意味として美咲に伝わった。しかし、美咲はそれを理解したように頷いた。

「大丈夫です。私たちは、きっと慣れます……」

美咲は拓也に寄り添った。

二人は、新しい世界を受け入れようとしていた。

認識が狂った世界。

しかし、その狂った認識こそが、今や唯一の現実だった。

拓也は美咲を抱きしめた。

彼女の温もりだけが、この狂った世界で確かなものだった。

いや、違う。

彼女の温もりも、拓也の脳では別の何かとして認識されていた。

しかし、それでも構わなかった。

拓也にとって、それが現実なのだから。

窓の外では、太陽が沈み始めていた。

いや、拓也の脳では、それは太陽ではなく、巨大な果物が空を転がっているように見えた。

しかし、それが拓也の現実だった。

そして、それは永遠に変わることはない。

世界は、新しい秩序を必要としていた。

認識が狂った人々が、どうやって社会を維持するのか。

それは誰にも分からなかった。

しかし、人間は適応する生き物だ。

きっと、新しい世界に適応していくだろう。

拓也はそう信じていた。

いや、拓也の脳は、全く別のことを信じていた。

しかし、それでも構わなかった。

これが、新しい世界なのだから。

認識転換から12時間後。

世界中の政府は、緊急声明を発表しようとしていた。

しかし、政府の人間たちも、認識が狂っていた。

大統領は、マイクに向かって「今日の天気は素晴らしいですね」と語りかけた。彼は緊急事態宣言をしているつもりだった。

科学者たちは、この現象を解明しようとしていた。

しかし、彼らの脳も狂っていた。

データは正しく読み取れない。実験結果は意味不明だった。

それでも、彼らは研究を続けた。

なぜなら、彼らの脳は、それが正しい行動だと認識していたからだ。

世界は、混沌としていた。

しかし、その混沌の中で、人々は生きていた。

拓也と美咲も、その一部だった。

二人は会議室を出て、オフィスを後にした。

街は、奇妙な光景で満ちていた。

ある人は、電柱に話しかけていた。

ある人は、空中を泳いでいた。いや、実際には歩いているのだが、彼の脳は泳いでいると認識していた。

ある人は、地面に絵を描いていた。いや、実際には何もしていないのだが、彼の脳は絵を描いていると認識していた。

拓也と美咲は、手を繋いで歩いた。

拓也の脳では、美咲の手は「柔らかい石」だった。

美咲の脳では、拓也の手は「温かいパン」だった。

しかし、二人は手を繋いでいた。

それが、二人にとっての現実だった。

夜が訪れた。

いや、拓也の脳では、それは夜ではなく、「青い朝」だった。

美咲の脳では、それは「静かな海」だった。

しかし、二人は同じ空を見上げていた。

「綺麗ですね」

美咲が呟いた。

「ああ、本当に」

拓也が答えた。

二人の言葉は、互いに全く違う意味として伝わっていた。

しかし、二人は微笑み合った。

これが、新しい世界でのコミュニケーションだった。

言葉の意味は通じない。

しかし、感情は通じる。

拓也と美咲は、それを理解し始めていた。

認識が狂った世界で、人々は新しい生き方を見つけていく。

それは、長い道のりになるだろう。

しかし、人間は諦めない。

拓也は美咲を抱きしめた。

「一緒にいよう」

拓也の言葉は、彼の意図とは違う音として出た。

しかし、美咲は理解した。

「はい、ずっと一緒に」

美咲の言葉も、彼女の意図とは違う音として出た。

しかし、拓也は理解した。

二人は、新しい世界で生きていく。

認識が狂った世界で。

しかし、それが二人の現実だった。

そして、それは永遠に変わることはない。